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特集 症例から学ぶ大腸ESD―失敗しないためのKnacks & Tips―
[各論 ESD以外で対応可能であった症例]
直腸NETに対するESMR-L,EMR-C
Endoscopic submucosal resection with ligation device (ESMR-L) and EMR with cap (EMR-C) for rectal neuroendocrine tumors
西川 雄祐
1
,
藤本 愛
1
,
松田 尚久
1
Yusuke Nishikawa
1
,
Ai Fujimoto
1
,
Takahisa Matsuda
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器内科
キーワード:
直腸NET
,
modified EMR
,
ESMR-L
Keyword:
直腸NET
,
modified EMR
,
ESMR-L
pp.1727-1730
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000508
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はじめに
2018年4月の診療報酬改定により,大腸ESDの保険適用は,「最大径が20mm以上の早期癌または最大径が5mmから10mmまでの神経内分泌腫瘍に対して,病変を含む範囲を一括で切除した場合に算定する。ただし,線維化を伴う早期癌については,最大径が20mm未満のものに対して実施した場合でも算定できる」と改定された。これにより,径10mm以下の結腸・直腸神経内分泌腫瘍〔以下,大腸NET(neuroendocrine tumor)〕に対してもESDが承認された。大腸NETに対するESDの治療成績は良好であり,通常のポリペクトミーやEMRと比較し,有意に高い切除断端陰性率が報告されている1)。
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