手術症例報告
外腸骨血管浸潤を伴う側方リンパ節転移の直腸NETに対して計画的に二期的な低侵襲手術を行った1例
渡邉 武大
1
,
髙橋 玄
2
,
市川 亮介
3
,
横山 泰孝
4
,
田端 実
4
,
坂本 一博
2
1順天堂大学上部消化管外科
2順天堂大学下部消化管外科
3市川胃腸科外科病院
4順天堂大学心臓血管外科
キーワード:
直腸NET
,
外腸骨血管浸潤
,
側方リンパ節転移
Keyword:
直腸NET
,
外腸骨血管浸潤
,
側方リンパ節転移
pp.1677-1682
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003556
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消化管NET(neuroendocrine tumor)は直腸に好発し,その発生率は55.7%と報告されている。そのなかでも80%の症例は歯状線より10 cm以内の下部直腸に発生すると言われている1)。直腸NETの病変の発育は緩徐である一方で,早期よりリンパ節転移や肝転移をきたすことが知られている1)。しかし,側方リンパ節転移を認める直腸NETは比較的まれである。
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