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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
3. 非上皮性隆起病変
A. 腫瘍性非上皮性病変
胃神経内分泌細胞腫瘍WHO分類1型
Neuroendocrine neoplasm (NEN) of the stomach (WHO Type 1)
原 裕一
1
,
蔵原 晃一
1
,
大城 由美
2
Yuichi HARA
1
,
Koichi KURAHARA
1
,
Yumi OSHIRO
2
1松山赤十字病院 胃腸センター
2松山赤十字病院 病理診断科
キーワード:
WHO分類2019
,
胃NET
,
WHO1型
,
自己免疫性胃炎
Keyword:
WHO分類2019
,
胃NET
,
WHO1型
,
自己免疫性胃炎
pp.114-115
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000379
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疾患の概要
WHO分類2019では神経内分泌腫瘍をneuroendocrine neoplasm(NEN)と総称し,組織形態によってneuroendocrine tumor(NET),neuroendocrine carcinoma(NEC),mixed neuroendocrine-non-neuroendocrine neoplasm(MiNEN)の3種に亜分類している。さらに,NETは腫瘍細胞の増殖能(核分裂頻度とKi-67標識率)の低値から高値の順にNET G1,G2,G3に分類することになった(WHO分類2010では形態的にはNETに該当するNET G3相当の腫瘍をNECに分類していた)1)。増殖能により分類されていたWHO分類2010と,本邦の癌取扱い規約と同様に組織形態を優先して分類されることになったWHO分類2019では同じ用語(NET,NEC)であっても定義が異なることに留意する必要がある。また,この改定により本邦の癌取扱い規約(胃癌取扱い規約と大腸癌取扱い規約)における分類の基本的組織型名であるカルチノイド腫瘍と内分泌細胞癌がWHO分類2019のNET(G1,G2,G3)とNECに,それぞれ対応することとなった2)。
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