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特集 内視鏡データリファレンスブック2022
【臓器別】
消化管全般
消化管間質腫瘍(GIST)
Gastrointestinal stromal tumor(GIST)
赤星 和也
1
,
大石 善丈
2
,
古賀 聡
3
,
赤星 和明
1
,
田村 慎一
1
Kazuya AKAHOSHI
1
,
Yoshihiro OHISHI
2
,
Tadashi KOGA
3
,
Kazuaki Akahoshi
1
,
Shinichi TAMURA
1
1飯塚病院内視鏡センター
2飯塚病院病理
3飯塚病院外科
キーワード:
GIST
,
EUS
,
EUS-FNA
Keyword:
GIST
,
EUS
,
EUS-FNA
pp.757-761
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000168
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Ⅰ 概 念
消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)は中胚葉由来の消化管間葉系腫瘍の大部分を占める腫瘍であり,全消化管腫瘍の約1%を占める。GISTは,消化管固有筋層に存在し消化管蠕動運動のペースメーカーでもあるCajarの介在細胞が腫瘍化したものと考えられている。GISTの大部分はKIT,CD34,DOG1蛋白質を比較的特異的に発現し,臨床現場における画像検査上の表現型は組織診断の難しい上皮下病変(subepithelial lesion:SEL)である。GISTは腫瘍の形態が長年変化せずに良性の経過をたどるものから,腫瘍の増大および転移をきたし悪性の経過をたどるものまであり,潜在的悪性腫瘍と考えられている1)。
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