症例
上腸間膜動脈症候群を契機に成長曲線から治療にいたったBasedow病の14歳男児例
奥井 一成
1
,
本木 隆規
,
宮田 市郎
,
勝沼 俊雄
1東京慈恵会医科大学附属第三病院 小児科
キーワード:
Thiamazole
,
Graves病
,
上腸間膜動脈症候群
,
超音波診断
,
体重減少
,
経口投与
,
放射性核種イメージング
,
成長曲線
,
腹部CT
Keyword:
Ultrasonography
,
Graves Disease
,
Methimazole
,
Weight Loss
,
Administration, Oral
,
Superior Mesenteric Artery Syndrome
,
Radionuclide Imaging
,
Growth Charts
pp.1790-1793
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022051620
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14歳男児。繰り返す腹痛、嘔吐を主訴に、精査加療目的で入院となった。腹部超音波検査および造影CT所見より上腸間膜動脈(SMA)症候群と診断され、絶飲食と補液管理とともに胃管挿入下に胃内容液を排液した。症状は改善したが、一方で入院時に甲状腺機能の亢進が認められ、詳細な問診を行ったところ、学校健診で体重減少を指摘されていたことが判明した。その後の精査でBasedow病と診断され、治療としてチアマゾールの内服を行った結果、体重は順調に増加し、SMA症候群の再燃もみられていない。
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