発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003141071
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60歳女.腹痛と嘔吐を主訴とし,初診前の7ヵ月間に体重が約15kg減少した.入院時検査,腹部立位X線,腹部CT,上部消化管造影,腹部エコー,MRIの各所見より上腸間膜動脈(SMA)症候群と診断し,中心静脈高カロリー輸液とH2ブロッカーの投与,経鼻胃管による吸引を行った.5日目に胃管抜去し経口摂取を開始したが再発したため,入院後13日目に十二指腸転位術を行い側々吻合で再建した.その後の経過はほぼ良好で,術後32日目に退院し,術後4ヵ月現在再発を認めない
©Nankodo Co., Ltd., 2002