特集 代謝異常症・沈着症
Basedow病発症前に出現した脛骨前粘液水腫の1例
重野 和彦
1
,
鈴木 英子
,
今門 純久
1日本赤十字社医療センター 皮膚科
キーワード:
Steroids
,
Thiamazole
,
Graves病
,
経口投与
,
経皮投与
,
脛骨前部粘液水腫
,
皮膚結節
Keyword:
Administration, Oral
,
Administration, Cutaneous
,
Graves Disease
,
Methimazole
,
Steroids
pp.318-319
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017200147
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58歳女性。両下腿の浮腫や皮内結節が出現し、徐々に拡大した。更に倦怠感が出現し、近医でBasedow病と診断、チアマゾールの内服でコントロールは良好であったが、皮疹に対してはストロングクラスのステロイドを外用するも改善せず、受診となった。初診時、両下腿に皮内~皮下結節が全周性に多発してみられ、結節表面はミカンの皮様に毛孔開大し、軽度の色素沈着を伴っていた。既往歴と病理組織学的所見より脛骨前粘液水腫と診断され、ベリーストロングクラスのステロイド外用を行ったところ皮疹は徐々に改善し、初診1年後には消退した。
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