特集 内分泌異常と皮膚病
臨床例
Basedow病の経過中に認められた環状肉芽腫
清水 久美子
1
,
笹田 佳江
,
西田 圭吾
,
満間 照之
1一宮市立市民病院 皮膚科
キーワード:
Thiamazole
,
Graves病
,
鑑別診断
,
生検
,
経口投与
,
肉芽腫-環状
,
Tranilast
,
紅斑-環状
Keyword:
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Graves Disease
,
Methimazole
,
Granuloma Annulare
,
Tranilast
pp.817-820
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015001633
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<症例のポイント>環状肉芽腫は膠原線維の変性を主体とする原因不明の肉芽腫性疾患で、このうち汎発型は皮疹が1つの解剖学的部位に限局しないものと定義されている。さまざまな病因が示唆されているが、明らかな病因が判明しておらず、治療法は確立されていない。汎発性環状肉芽腫は糖尿病などの代謝性疾患との合併例が多く報告されているが、近年自己免疫疾患との関連も指摘されている。今回われわれは、Basedow病の診断とほぼ同じくして発症し、トラニラスト内服が奏効した汎発性環状肉芽腫の1例を経験したので報告する。
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