症例
インフリキシマブを投与した川崎病のアンゴラ人乳児例
源川 結
1
,
中村 隆広
,
三澤 正弘
1東京都立墨東病院 小児科
キーワード:
Aspirin
,
C-Reactive Protein
,
IgG
,
冠状動脈瘤
,
血小板計数
,
心エコー図
,
川崎病
,
大量薬物療法
,
Clopidogrel
,
Infliximab
,
外国人
,
アンゴラ
,
静脈内注入
Keyword:
Aspirin
,
C-Reactive Protein
,
Infusions, Intravenous
,
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Infliximab
,
Immunoglobulin G
,
Coronary Aneurysm
,
Platelet Count
,
Clopidogrel
,
Echocardiography
,
Angola
pp.700-704
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021216447
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生後4ヵ月、男児。発熱と哺乳不良を主訴に受診し、精査の結果、川崎病と診断された。両親ともにアンゴラ人で、日本語・英語での理解が不十分であり、タブレット型リアル通訳を用いて症状や治療に対する同意を得た。大量免疫グロブリン療法を1st、2nd lineで行うも、CRPは陰性化せず、冠動脈病変の急激な進行、肝細胞逸脱酵素の上昇も認めたため、3rd lineとしてインフリキシマブが投与された。その結果、良好に経過するも、第19病日より左冠動脈の中等度瘤と血小板増多が認められたことから、クロピドグレルの投与を開始し、第24病日に軽快退院できた。発症から1年経過現在、後遺症なく発育は正常である。
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