症例
ニューモシスチス肺炎を発症した乳児一過性低ガンマグロブリン血症の1例
諸岡 進太郎
1
,
中尾 寛
,
河合 利尚
,
窪田 満
,
石黒 精
1国立成育医療研究センター 総合診療部
キーワード:
C-Reactive Protein
,
IgG
,
Prednisolone
,
胸部X線診断
,
呼吸不全
,
心エコー図
,
心室中隔欠損
,
肺炎-ニューモシスチス
,
無ガンマグロブリン血症
,
Trimethoprim-Sulfamethoxazole
,
大量薬物療法
,
Atovaquone
,
静脈内注入
Keyword:
C-Reactive Protein
,
Infusions, Intravenous
,
Heart Septal Defects, Ventricular
,
Immunoglobulin G
,
Trimethoprim, Sulfamethoxazole Drug Combination
,
Respiratory Insufficiency
,
Pneumonia, Pneumocystis
,
Prednisolone
,
Echocardiography
,
Radiography, Thoracic
,
Agammaglobulinemia
,
Atovaquone
pp.441-445
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020247379
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生後3ヵ月、女児。咳嗽、夜間の呼吸困難を主訴に前医を受診し、呼吸不全の診断にて入院となった。入院後は絶飲食下に酸素投与を開始されたが、呼吸症状は改善せず、入院3日目に集中治療の目的で当院へ転院となった。当院ではPICU入室後、高流量経鼻カヌラ酸素療法を用いた呼吸管理を行うも改善せず、気管挿管による人工呼吸器管理を開始した。また、呼吸不全の原因は肺炎によるものと考え、抗菌薬治療を開始したが、経過中に乳児一過性低ガンマグロブリン血症と一過性の細胞性免疫低下がみられ、PCR検査にてPCP(ニューモシスチス肺炎)が判明した。以後、プレドニゾロンの投与、免疫グロブリン補充療法により症状は改善し、経過は良好であった。
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