特集 川崎病の今
急性期の治療 インフリキシマブ
森 雅亮
1
1東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科生涯免疫難病学講座
キーワード:
IgG
,
川崎病
,
薬物抵抗性
,
Infliximab
,
静脈内注入
Keyword:
Drug Resistance
,
Infusions, Intravenous
,
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Infliximab
,
Immunoglobulin G
pp.103-107
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021135332
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<Key Points>(1)IVIG頻回投与例の10%内外に不応例が存在することが知られており、それら不応症例の存在について次段階の治療法を講じておく必要がある。(2)抗TNFモノクローナル抗体であるIFXが、IVIG不応例の難治性川崎病に対して投与されるようになり、良好な抗炎症効果とCALs阻止効果が確認された。(3)IFXに不応であった患者の血清中に、IFXが投与後48時間でもなお検出されていた事実から、TNF-α以外の未知の因子またはサイトカインが反応不良性と疾患進行の原因になっていることが示唆された。
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