症例
著明な脳浮腫と出血性脳梗塞を生じた糖尿病性ケトアシドーシスの1小児例
堀江 貞志
1
,
種市 尋宙
,
齊藤 悠
,
和田 拓也
,
倉本 崇
,
田中 朋美
,
足立 雄一
1富山大学 医学部小児科
キーワード:
C-Reactive Protein
,
Insulin
,
糖尿病性ケトアシドーシス
,
MRI
,
糖尿病-1型
,
脳梗塞
,
脳出血
,
脳浮腫
,
Edaravone
,
Fibrin Fragment D
,
頭部CT
Keyword:
C-Reactive Protein
,
Brain Edema
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Insulin
,
Diabetic Ketoacidosis
,
Edaravone
,
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Brain Infarction
,
Intracranial Hemorrhages
,
Fibrin Fragment D
pp.694-699
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021216446
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7歳女児。腹痛、意識障害を主訴に近医へ受診後、二次救急病院へ救急搬送されたが、意識障害が増悪したため当院へ転院搬送された。血液・尿検査より1型糖尿病と診断され、頭部CT所見より重症の糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)に著明な脳浮腫と出血性脳梗塞の合併を認めた。そこで、抗脳浮腫治療をはじめ血糖コントロールなどの全身管理が行われた。その結果、バイタルサインは安定し、患児は第76病日にリハビリ病院へ転院となった。目下、転院1年経過で経口摂取、介助歩行が可能である。
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