特集 必携!外傷と外科疾患への対応
迅速な判断を必要とする疾患 腸閉塞症 開腹歴のない絞扼性腸閉塞の診断
黒部 仁
1
1東京慈恵会医科大学 小児外科
キーワード:
超音波診断
,
腸閉塞
,
腹部X線診断
,
腸管切除
,
腹部CT
Keyword:
Ultrasonography
,
Intestinal Obstruction
,
Radiography, Abdominal
pp.229-234
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021147507
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<Key Points>(1)原因疾患の鑑別診断よりも、手術を要するような緊急性の高い腹痛を見分けられる病態診断を最優先させるべきである。(2)小児で開腹歴のない急激な強い腹痛を伴う場合は、絞扼性腸閉塞を念頭において治療にあたる必要がある。(3)適切な輸液療法を開始し、全身状態の安定化をはかるとともに、手術に備えた準備を進め、小児科医と小児外科医が緊密に連携する。
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