特集 必携!外傷と外科疾患への対応
迅速な判断を必要とする疾患 胆道閉鎖症 胆汁うっ滞性疾患の鑑別、スクリーニングの可能性
大久保 龍二
1
,
佐々木 英之
,
橋本 昌俊
,
中島 雄大
,
仁尾 正記
1東北大学 大学院医学系研究科発生・発達医学講座小児外科学分野
キーワード:
Bilirubin
,
色
,
検尿
,
鑑別診断
,
胆汁うっ滞
,
胆汁酸と胆汁酸塩
,
胆道閉鎖症
,
検便
Keyword:
Bilirubin
,
Biliary Atresia
,
Bile Acids and Salts
,
Diagnosis, Differential
,
Color
,
Cholestasis
,
Urinalysis
pp.235-239
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021147508
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<Key Points>(1)胆道閉鎖症は早期発見、早期治療がもっとも重要である。(2)遷延性黄疸に対しては積極的に血液検査を行い、高直接ビリルビン血症を認めた場合は速やかに専門機関への紹介が必要である。(3)鑑別が必要な胆汁うっ滞性疾患としてAlagille症候群や進行性家族性肝内胆汁うっ滞症などがあるが時に鑑別が困難で直接胆道造影を要する場合がある。(4)カラーカードを導入した国々で、初回手術時日齢が早まり治療成績の向上が報告されている。(5)便色カード以外にもさまざまなスクリーニング法が開発され、数多くのパイロットスタディーが行われている。
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