特集 小児科医に必要な免疫の知識
疾患における免疫系の関与 腸疾患 炎症性腸疾患 潰瘍性大腸炎、クローン病、原発性免疫不全症
石毛 崇
1
1群馬大学 大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
Crohn病
,
炎症性腸疾患
,
大腸炎-潰瘍性
,
自然免疫
,
免疫不全症候群
,
獲得免疫
,
消化管微生物叢
Keyword:
Immunologic Deficiency Syndromes
,
Immunity, Innate
,
Gastrointestinal Microbiome
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Colitis, Ulcerative
,
Crohn Disease
,
Adaptive Immunity
pp.1176-1181
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019336746
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<Key Points>(1)炎症性腸疾患の発症には免疫異常と腸内細菌叢の異常が相互に関与している。(2)自然免疫系の異常として、腸管Paneth細胞の機能異常や自然リンパ球の異常の関与が知られている。(3)クローン病ではTh1系サイトカイン、潰瘍性大腸炎ではTh2系サイトカインの関与が大きいとされているほか、近年ではTh17細胞や制御性T細胞がIBDの発症にかかわるとされている。(4)若年発症の症例を中心に、単一遺伝子異常に伴うmonogenic IBDを鑑別することが重要である。
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