炎症性腸疾患-ファーストタッチから長期マネジメントまで
炎症性腸疾患の病態を腸内細菌叢から紐解く
西田 淳史
1
,
安藤 朗
1滋賀医科大学 消化器内科
キーワード:
Crohn病
,
炎症性腸疾患
,
生物学的療法
,
大腸炎-潰瘍性
,
糞便
,
遺伝的多様性
,
プロバイオティクス
,
腸内細菌叢
,
Dysbiosis
Keyword:
Gastrointestinal Microbiome
,
Biological Therapy
,
Crohn Disease
,
Colitis, Ulcerative
,
Feces
,
Genetic Variation
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Probiotics
,
Dysbiosis
pp.553-557
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016019441
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近年の腸内細菌叢の解析法の進歩により,炎症性腸疾患の病態形成において腸内細菌叢が重要な役割を果たしていることが明らかとなった.炎症性腸疾患では,腸内細菌叢の構成の異常と多様性の低下に特徴付けられる"dysbiosis"が認められる.腸内細菌叢の変化により,その代謝産物である酪産などの短鎖脂肪酸の変化が腸管免疫に影響を与えている.腸内細菌叢の変化を是正することを目的とした治療法の開発も進められている.
©Nankodo Co., Ltd., 2015