特集 小児科医に必要な免疫の知識
疾患における免疫系の関与 アレルギー疾患 アトピー性皮膚炎
下条 直樹
1
1千葉大学 大学院医学研究院小児病態学
キーワード:
皮膚炎-アトピー性
,
獲得免疫
,
Interleukin-33
,
Interleukin 25
,
Thymic Stromal Lymphopoietin
Keyword:
Interleukin-33
,
Dermatitis, Atopic
,
Adaptive Immunity
,
Thymic Stromal Lymphopoietin
,
IL25 Protein, Human
pp.1182-1186
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019336747
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<Key Points>(1)乳幼児期のアトピー性皮膚炎の予防・早期治療はアレルギーマーチの阻止につながる可能性がある。(2)アトピー性皮膚炎発症・病態形成には、表皮・上皮由来のIL-33、IL-25、TSLPなどが深く関与している。(3)これらのサイトカインは好塩基球・2型自然リンパ球(ILC2)を活性化し、2型アレルギー炎症を誘導する。(4)アトピー性皮膚炎の治療に2型サイトカイン阻害薬に加えて表皮・上皮由来サイトカイン阻害薬の効果が期待される。
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