特集 変わりつつある免疫不全症
自己炎症性疾患 炎症性腸疾患にひそむ免疫不全症
石毛 崇
1
1群馬大学 大学院医学系研究科小児科学分野
キーワード:
炎症性腸疾患
,
鑑別診断
,
免疫不全症候群
,
遺伝学的検査
,
X連鎖リンパ増殖性症候群2型
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Immunologic Deficiency Syndromes
,
Genetic Testing
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Lymphoproliferative Syndrome, X-Linked, 2
pp.389-394
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020162904
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●小児期発症の炎症性腸疾患は各種治療に抵抗性を示すことが少なくない。●難治IBDの一部に、免疫不全症に伴う腸炎症例が含まれており、特に6歳未満発症患者で注意が必要である。●血球減少・難治の皮疹・関節炎所見などの腸管外合併症を複数有する症例では、特に免疫不全に伴う腸炎の頻度が高くなる。●遺伝子異常に伴う腸炎の検索のために、各種免疫検査を行うこと、結果に応じてパネルシーケンスなどの遺伝子検査を行うことが望ましい。
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