特集 小児の炎症性腸疾患
炎症性腸疾患の発症要因
石毛 崇
1
1群馬大学 大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
炎症性腸疾患
,
環境
,
食事
,
自然免疫
,
免疫系疾患
,
遺伝的素因(疾患)
,
獲得免疫
,
Dysbiosis
Keyword:
Genetic Predisposition to Disease
,
Immune System Diseases
,
Immunity, Innate
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Environment
,
Diet
,
Dysbiosis
,
Adaptive Immunity
pp.1171-1175
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020401108
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<Key Points>(1)IBDの発症要因として免疫学的要因と環境要因が複雑に関与している。(2)IBD感受性遺伝子の多くが免疫異常に関与している。(3)環境要因として食の西洋化のほか、母乳栄養・乳児期の抗菌薬投与など乳児期の腸内細菌叢形成への影響が示唆されている。(4)腸内細菌叢の異常は免疫寛容の破綻や粘液層の形成などに影響を与えることでIBD発症に関与すると想定される。
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