特集 ピーンチ!私はこうして切り抜けた
肺囊胞 慢性肺疾患に巨大肺囊胞が合併した
加藤 怜子
1
,
石丸 哲也
,
川嶋 寛
,
中澤 温子
1埼玉県立小児医療センター 外科
キーワード:
胸部X線診断
,
肺切除
,
ビデオ下胸腔鏡手術
,
胸腔ドレナージ
,
肺嚢胞
,
胸部CT
,
肺気腫-間質性
Keyword:
Pneumonectomy
,
Radiography, Thoracic
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
pp.966-970
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2020146048
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症例は在胎41週0日に出生した3024gの女児で、胎便吸引症候群(MAS)のため出生後に人工呼吸管理を要した。経過中に肺内の巨大嚢胞性病変を指摘され、加療目的で日齢62に当科へ紹介となった。胸部単純CT検査で先天性肺気道奇形(CPAM)と考え、待機的に左下葉切除の方針となった。経過中に酸素需要の継続と病変の増大を認めたため、日齢41にCTガイド下ドレナージを行ったところ、嚢胞の縮小は得られなかったが酸素需要は消失し、生後5ヵ月で胸腔鏡下左下葉切除術を施行した。その結果、病理診断はinterstitial emphysemaで、術後3年経過現在、精神運動発達は正常であり、呼吸障害も認められていない。
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