特集 蕁麻疹の最新知見
Ⅸ.アスピリン不耐症と蕁麻疹
宮城拓也
1
,
高橋健造
2
Takuya Miyagi
1
,
Kenzo Takahashi
2
1琉球大学医学部皮膚科学教室
2琉球大学医学部皮膚科学教室教授
pp.960-967
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201607080
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アスピリン不耐症は,非免疫学的機序により生じる薬剤への過敏症であり,気道型と皮膚型に分類される。両型に共通して,小児では稀で思春期以降の20~40代の女性に多いが,臨床的特徴は多くの点で異なる。 気道型は少量のアスピリン内服後の1時間以内に誘発され,鼻茸を伴う好酸球性副鼻腔炎が合併症として多い。皮膚型は気道型よりも大量のアスピリンを必要とし惹起までの時間が長く,慢性蕁麻疹の合併が多い。