特集 プライマリケアに必携! アレルギー診療の基本ガイド
[Chapter 5] 皮膚のアレルギー疾患対応のための基礎知識
蕁麻疹
中原 剛士
1
1九州大学大学院 医学研究院皮膚科学分野
キーワード:
刺激誘発型蕁麻疹
,
慢性蕁麻疹
,
抗ヒスタミン薬
,
omalizumab
Keyword:
刺激誘発型蕁麻疹
,
慢性蕁麻疹
,
抗ヒスタミン薬
,
omalizumab
pp.1159-1162
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_1159
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▪蕁麻疹では,短時間で消退するかゆみを伴う膨疹(一過性の浮腫を伴う紅斑)が病的に出没する.
▪自発的に膨疹が出現する特発性の蕁麻疹と,特定の刺激で誘発される刺激誘発型の蕁麻疹に大きく分類される.
▪病型のなかでは特発性の蕁麻疹が占める割合が多く,6週間以内のものを急性蕁麻疹,6週間を超えたものを慢性蕁麻疹とよぶ.
▪治療は非鎮静性第二世代抗ヒスタミン薬の内服が第一選択である.
▪抗IgE抗体omalizumabが新規薬剤として登場し,抗ヒスタミン薬治療抵抗性の慢性蕁麻疹に効果的である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023