Japanese
English
症例報告
アスピリン不耐症の1例
A Case of Aspirin Intolerance
山田 琢
1
,
多田 譲治
1
,
平野 紀子
1
,
倉橋 克文
1
,
荒田 次郎
1
,
平松 博子
2
Taku YAMADA
1
,
Joji TADA
1
,
Noriko HIRANO
1
,
Katsufumi KURAHASHI
1
,
Jiro ARATA
1
,
Hiroko HIRAMATSU
2
1岡山大学医学部皮膚科学教室
2岡山赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Okayama University Medical School
2Division of Dermatology, Okayama Red Cross Hospital
キーワード:
アスピリン不耐症
,
アスピリン
,
蕁麻疹
,
アナフィラキシー
,
喘息
Keyword:
アスピリン不耐症
,
アスピリン
,
蕁麻疹
,
アナフィラキシー
,
喘息
pp.391-394
発行日 1990年5月1日
Published Date 1990/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900074
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症例は25歳男性,昭和58年と63年に感冒薬により,顔面に発赤腫脹,躯幹四肢に小紅斑,呼吸困難などが出現した.入院後行ったパッチテスト,スクラッチテスト,皮内テスト,薬剤誘発リンパ球幼若化試験は全薬剤で陰性であった.酸性非ステロイド系消炎鎮痛剤であるアセチルサリチル酸,ジクロフェナクNa,インドメサシン,PL顆粒でのみ内服誘発テストが陽性であり,構造上共通点が少ない薬剤により症状が誘発されていることから,酸性非ステロイド系消炎鎮痛剤のシクロオキシゲナーゼ活性阻害作用によるアスピリン不耐症と診断した.
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