特集 内科診療にガイドラインを生かす
皮膚
蕁麻疹
秀 道広
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究院皮膚科学
pp.500-505
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107154
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内科診療に役立つ国内外のガイドライン
蕁麻疹診療に関するガイドラインとしては,2001年に英国皮膚科学会からの発表(2007年に改訂)を嚆矢とし,各国から表1のような独自のガイドラインが発表されている1).米国からは,2000年にガイドラインの形ではなく,いくつかの臨床的課題についての推奨文と説明(annotations)が発表されている(表1).また,2007年にアジア諸国の皮膚科医によるコンセンサスミーティングの内容をまとめたものが発表されている2)が,その内容は基本的に欧州のガイドラインに準ずる.わが国の内科医には,2007年に厚生労働科学研究班から発表された「プライマリケア版 蕁麻疹・血管性浮腫の治療ガイドライン」3)および2010年に日本アレルギー学会より発表された「アレルギー疾患診断・治療ガイドライン2010」4)に含まれる蕁麻疹の章が,参考になろう.プライマリケア版は,日本皮膚科学会の2005年版のガイドラインをプライマリケア医のために要約したもので,新たな図表とともに,専門医に紹介するタイミングが追記されている.日本アレルギー学会から発表されたガイドラインはこれらの2つのガイドラインの中間的内容である.
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