特集 重症薬疹の診断と治療 アップデート
IV.重症薬疹とウイルス感染
浅田秀夫
1
Hideo Asada
1
1奈良県立医科大学皮膚科教授
pp.1214-1219
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201408046
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
近年,重症薬疹の1つである薬剤性過敏症症候群(DIHS)においてヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)が再活性化することが見いだされ,この報告をきっかけに,薬疹の発症にウイルス感染が広く影響をおよぼしている可能性が指摘されるようになってきた。一方,造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(GVHD)においても,HHV-6再活性化が病態形成に密接に関わっていることが示され,DIHSとGVHDがきわめて近い病態であることが明らかにされつつある。