今月の主題 皮膚科から内科医へのアドバイス
内科医が早めに皮膚科にコンサルテーションすべき疾患
重症薬疹
野崎 重之
1
1公立昭和病院皮膚科
pp.720-721
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905058
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ポイント
●重症薬疹には紅皮症型,皮膚粘膜眼症候群型(MCO型またはStevens-Johnson症候群型),中毒性表皮壊死症型(TEN型)が含まれる.
●特にStevens-Johnson症候群型とTEN型は,生命予後の観点から早期診断,早期治療が望まれる.
●上記2型の鑑別はしばしば困難だが,水疱形成・表皮剥離・粘膜病変の出現は重症化の徴候であり,これらを認めた場合は速やかに治療方針を立てる必要がある.
●治療としては副腎皮質ステロイドの全身投与が有効である.
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