第Ⅲ部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
乳癌治療薬
鈴木栄治
1
,
戸井雅和
2
1京都大学医学部附属病院乳腺外科・准教授
2京都大学医学部附属病院乳腺外科・教授
pp.331-335
発行日 2019年1月31日
Published Date 2019/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201913331
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生殖細胞系BRCA(breast cancer susceptibility gene)1/2遺伝子変異を有するHER2(human epidermal growth factor receptor 2)陰性転移性乳癌患者に対して,PARP(poly ADP ribose polymerase)-1阻害剤であるオラパリブが製造販売承認事項一部変更の承認を受けた。乳癌治療における新たな治療選択肢が得られるメリットはあるが,対応する医療者は,生殖細胞系BRCA1/2遺伝学的検査を行うにあたり,各施設ごとで適切に体制を整え,患者,家族への丁寧な対応が求められる。