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特集 乳癌診療—今日の話題
局所進行乳癌・炎症性乳癌の治療
Treatment of locally advanced breast cancer and inflammatory breast cancer
福田 護
1
,
有村 俊寛
1
,
大塚 恒博
1
1聖マリアンナ医科大学第1外科
キーワード:
局所進行乳癌
,
炎症性乳癌
,
手術
,
化学療法
,
内分泌療法
Keyword:
局所進行乳癌
,
炎症性乳癌
,
手術
,
化学療法
,
内分泌療法
pp.89-95
発行日 1994年1月20日
Published Date 1994/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901464
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局所進行乳癌とは,Ⅲ bと局所進展で病期IVと診断された症例であるとして,局所進行乳癌と遠隔転移陰性の炎症性乳癌の治療法を検討した.局所進行乳癌の予後はnやERによって差があり,nの程度が進むほどER陽性と陰性の予後に差が開くことより,n,ERによって治療方針を決めるべきである.現在施行されている術前療法が,予後の改善につながっていないことより,今後,予後に有効な術前全身療法が必要である.局所治療は定乳切かそれ以下の手術に,必要ならば放射線や動注を加えるのがよいと考える.術後全身療法の健存率や生存率に対する有効性が証明できず,今後,有効な集学的治療を確立することが重要である.
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