特集 バイオシミラーの現状と今後の展望
6.バイオシミラーの現状と課題~薬剤師の視点から~
米澤淳
2
2京都大学医学部附属病院薬剤部・副部長
pp.795-800
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201903795
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バイオシミラー(バイオ後続品)は,医療費の削減に大きく貢献する。しかし,その同質性/同等性や外挿の概念に対する医療現場の理解不足や,高額療養費制度による患者負担軽減の弊害が,使用促進のブレーキとなっている。近年,さまざまな臨床試験結果の発表や学会からの声明の発出が,バイオシミラーの普及の第一歩となっている。さらに,最先端技術を応用した付加価値のあるバイオシミラーの誕生が期待されている。バイオシミラーを積極的に選択することが,患者にとっても,医療費の面でも大変有益なものとなる。本稿では,バイオシミラーの普及に向けて,薬剤師の視点から見た現状と課題,展望について概説する。