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増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017
5.皮膚科医のための臨床トピックス
ジェネリックからバイオシミラーへ
From generic to biosimilar
小宮根 真弓
1
Mayumi KOMINE
1
1自治医科大学皮膚科学
1Department of Dermatology, Jichi Medical University, Shimotsuke, Japan
キーワード:
ジェネリック
,
バイオシミラー
,
後発医薬品
,
後続医薬品
,
免疫原性
Keyword:
ジェネリック
,
バイオシミラー
,
後発医薬品
,
後続医薬品
,
免疫原性
pp.183-185
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205107
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summary
ジェネリックとは,低分子医薬品の後発医薬品を指すが,バイオシミラーはバイオ医薬品の後続品を指す.低分子医薬品の開発は頭打ちであり,今後はバイオ医薬品の開発の伸びが期待されており,バイオシミラーの開発が進むことが予想される.低分子医薬品と比較して,バイオ医薬品の製造工程は複雑であり,環境に依存する微生物の細胞内で産生され,培養,精製など多数の工程を踏む必要がある.バイオシミラーでは他社が製造した先行品の詳細な情報を得ることが難しいため,宿主・ベクター系,培養・精製の工程を独自に確立する必要があり,アミノ酸配列は同一であっても,糖鎖修飾や不純物プロファイルが異なるために,免疫原性や有効性が異なる可能性がある.そのため,バイオシミラーは,先行品と同等・同質の品質,安全性,有効性を示すことが厚生労働省から求められており,最終的には臨床試験による同等性,同質性の証明が必要である.
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