特集 バイオシミラーの現状と今後の展望
7.バイオシミラーのレセプト情報からの現状~NDBオープンデータを活用した普及状況の把握~
四方田千佳子
3
3バイオシミラー分科会委員長
pp.801-806
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201903801
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バイオシミラーの普及率に関しては,販売量などの統計データを元に報告されていることが多く,一般的に高額の費用を伴わず詳細な実態を手に取ることは困難である。そこで,厚生労働省のホームページで公表されている,レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB:National Database of Health Insurance Claims and Specific Health Checkups of Japan)のオープンデータを用いて,普及状況の実態把握を試み,その可能性とさらなる活用に向けた可能性を探ってみた。NDBオープンデータは,基礎的な集計表を一定の制約の下に公開したもので,データの数がある程度得られる製剤の場合には,売上数量から得られている市場占有率と同程度の値が得られ,オープンデータの情報公開の状況を考慮した上で,継続して得られるデータとして活用が可能であると思われた。