潰瘍性大腸炎-明日から使える内科治療のコツと最新情報
治療 バイオシミラー
松本 主之
1
1岩手医科大学 消化器内科消化管分野
キーワード:
大腸炎-潰瘍性
,
治療成績
,
Infliximab
,
バイオシミラー医薬品
,
CT-P13
Keyword:
Infliximab
,
Colitis, Ulcerative
,
Treatment Outcome
,
Biosimilar Pharmaceuticals
,
CT-P13
pp.362-366
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016355652
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抗TNF-α抗体製剤は,クローン病のみならず潰瘍性大腸炎(UC)に対しても有効な生物学的製剤である.近年,生物学的製剤の後続品(バイオシミラー)の開発が進んでいるが,ジェネリック薬品と異なり,先行薬とまったく同一のバイオシミラーを製造することは困難である.したがって,バイオシミラーは承認前に臨床試験が必須であり,承認後も自動切り換えはできない状況にある.現在,抗TNF-α抗体製剤インフリキシマブのバイオシミラーとして,CT-P13が市販されている.同薬はコホート研究において潰瘍性大腸炎に対して先行薬と同等の有効性と安全性を有することが示されている.本邦においても,今後炎症性腸疾患におけるバイオシミラーの位置づけを検討する必要がある.
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