連載 クリニカル・パスと薬剤師(82)計画と実践のノウ・ハウ
高齢者肺炎患者の入院時クリニカルパス作成における薬剤師の関わり
工藤貴弘
1
,
木村祐司
2
,
小野啓資
3
,
佐々木圭子
4
,
小谷野直人
5
,
中村造
6
,
小杉雅英
7
1全国土木建築国民健康保険組合総合病院厚生中央病院薬剤部/クリニカルパス委員会/感染制御チーム
2全国土木建築国民健康保険組合総合病院厚生中央病院看護部/クリニカルパス委員会・副委員長
3全国土木建築国民健康保険組合総合病院厚生中央病院呼吸器内科・副部長
4全国土木建築国民健康保険組合総合病院厚生中央病院医療安全室/感染管理認定看護師
5全国土木建築国民健康保険組合総合病院厚生中央病院中央検査科主任
6東京医科大学附属病院感染制御部
7全国土木建築国民健康保険組合総合病院厚生中央病院・副院長/クリニカルパス委員会・委員長
pp.667-672
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201902667
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クリニカルパスは治療の標準化をもたらし,各職種が連携することで治療の推進とバリアンス分析による質の改善が図れるツールである。外科系疾患では比較的作成しやすいが,内科系疾患では難しいとされている。 日本人の死因第3位である肺炎は,高齢になるに従って患者数が増加する傾向にある。厚生中央病院(東京都目黒区)は,国が推進している地域包括ケアシステムにおける地域中核病院であり,肺炎患者は内科系搬送患者数で上位になっている。今回,夜間当直体制の問題解決と治療の標準化のため高齢者肺炎患者のクリニカルパスを作成したので報告する。