連載 クリニカル・パスと薬剤師(55) 計画と実践のノウ・ハウ
クリニカルパスの安全運用および推進のために薬剤師ができること ~院内クリニカルパス,地域医療連携パスに対する薬剤師の関わり~
高柳論也
1
,
塚野聡
1
,
渡邉基之
1
,
大橋高志
3
,
小坂好男
2
1東京女子医科大学附属八千代医療センター薬剤部
2東京女子医科大学附属八千代医療センター薬剤部 薬剤部長
3東京女子医科大学附属八千代医療センター薬剤部 神経内科・准教授/診療科長
pp.767-774
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201502767
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DPC(Diagnosis Procedure Combination)を用いた診断群分類包括評価が進む中,医療の効率化や安全性の向上,医療費削減に関する効果が期待され,クリニカルパスの普及が進んでいる。薬剤師は,医薬品の管理や適正使用を目的として,クリニカルパスの運営・作成などに関わっていくことが重要である。また,医療連携や在宅医療が進む昨今,地域医療連携パスの位置付けはさらに重要となってきている。地域医療連携パスにおいて薬剤情報は重要な情報の一つであり,これについても薬剤師が関わることは必須であると思われる。東京女子医科大学附属八千代医療センターでは,院内クリニカルパスおよび地域医療連携パスに薬剤師が関わっており,これらの安全運用および推進についての業務を行っている。本稿では,その活動内容について述べる。