連載 クリニカル・パスと薬剤師(60)計画と実践のノウ・ハウ
クリニカルパス変更に対する病棟薬剤師としての取り組み
榎本瞳
1
,
本郷知世
1
,
加藤一郎
2
,
重田みどり
3
1独立行政法人 国立病院機構 千葉医療センター薬剤部
2独立行政法人 国立病院機構 千葉医療センター薬剤部 薬剤部長
3独立行政法人 国立病院機構 千葉医療センター薬剤部 教育研修部長/小児科・医長
pp.919-923
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201603919
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独立行政法人国立病院機構千葉医療センター(以下,当院)では,新生児・乳児のビタミンK欠乏性出血の予防として,ビタミンK製剤の3回投与が行われていた。2011年には日本小児科学会より「ビタミンK製剤投与の改訂ガイドライン(修正版)」が発表された。ガイドラインに沿って発症率を下げるために,当院では2015年1月よりクリニカルパス(以下,パス)の変更を行った。パス変更に伴い,病棟薬剤師として病棟でのビタミンK製剤運用の見直し,お薬説明書の作成,ビタミンK製剤を含めた薬剤管理指導の介入等行った。事前に他職種と話し合い,パスや運用方法の変更点を周知したことにより新規パスへ円滑に移行でき,各部署で問題なく業務を遂行していると考える。