連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PARTⅡ.服薬指導と病棟活動(130)
薬剤管理指導業務の効率化~脳梗塞患者へのテンプレート使用の検討~
佐藤真帆
1
,
百武宏志
2
,
久保田篤司
3
1独立行政法人 国立病院機構災害医療センター薬剤部
2独立行政法人 国立病院機構災害医療センター薬剤部・主任薬剤師
3独立行政法人 国立病院機構災害医療センター薬剤部・薬剤部長
pp.675-679
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201902675
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脳梗塞は罹患患者が多く,治療後は早期の社会復帰を目指し,エビデンスに基づいた薬剤管理を行う必要がある。脳梗塞の治療にはハイリスク薬を使用することが多く,薬剤管理内容が多岐にわたるため,薬歴記載時間は長くなる傾向にある。また,薬剤師の知識・経験によって指導内容や薬歴記載内容に差が生じるため,薬剤管理指導業務を標準化する必要があると考えた。そこで筆者らは,脳卒中治療ガイドライン2015に基づき,テンプレートを作成した。今回,このテンプレートの使用による薬歴記載時間の短縮,ならびに業務の効率化・個人の薬剤管理における質の向上の影響を検討したため,その結果について報告する。 脳梗塞,薬剤管理指導,テンプレート