第Ⅱ部 注目の新薬〔抗血小板剤〕
「キイトルーダ®点滴静注20mg,同100mg」
内野順治
1
,
髙山浩一
2
1京都府立医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学 講師
2京都府立医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学 教授
pp.468-473
発行日 2018年2月28日
Published Date 2018/2/28
DOI https://doi.org/10.20837/1201813468
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抗悪性腫瘍剤のペムブロリズマブ「キイトルーダ®点滴静注20mg,同100mg」は,ヒトPD-1(programmed cell death-1)に対するヒト化IgG(免疫グロブリンG)4 モノクローナル抗体である。先行して上市されたニボルマブと同様に,PD-1 とそのリガンドであるPD-L1(programmed cell death ligand-1)やPD-L2 の結合を阻害して,癌抗原特異的なT細胞の増殖,活性化および細胞傷害活性の増強により腫瘍増殖を抑制すると考えられている。本邦では,2017 年8 月時点で根治切除不能な悪性黒色腫およびPD-L1 陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に承認されている。現在その他多くの癌種や,併用療法等の臨床試験が進行中であり,今後適応拡大が期待される薬剤である。