連載 リスクマネジメント~院内での薬剤師の活動~(120)
中小病院における 薬剤関連インシデント減少への取り組み~病棟薬剤師主導の業務改善の有用性について~
茂木秀敏
1
,
橋場弘武
1
,
酒井秀二
2
,
福田紫
3
1公益財団法人老年病研究所附属病院 薬剤部
2公益財団法人老年病研究所附属病院 医療安全管理室・医療安全管理者
3公益財団法人老年病研究所附属病院 看護部・看護部長
pp.2521-2525
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201711135
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各医療機関において,医療安全に関するさまざまな対策が講じられているが,ヒヤリ・ハット事例を分析すると,薬剤に関する事例が依然として多い。だが,薬剤に関する事例すべてに薬剤師が関わっている訳ではなく,医師や看護師によるものも多く見受けられる。それらを防止するためには,薬剤師がより多くの場面で関わりを持たなければならない。
そこで今回,薬剤に関するインシデント・アクシデント減少を目的に,公益財団法人老年病研究所附属病院医療安全管理室の協力の下,薬剤部主導で病棟薬剤業務の見直しを行った。病院全体としての取り組みも交え,その有用性について報告する。