連載 薬剤師が知っておくべき 臓器別画像解析の基礎知識 83
14.泌尿器科分野 1)副腎腫瘍の画像診断
計屋知彰
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1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器科学
キーワード:
原発性アルドステロン症,クッシング症候群,褐色細胞腫
Keyword:
原発性アルドステロン症,クッシング症候群,褐色細胞腫
pp.2391-2394
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201711005
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副腎は腎上極の頭側,前方に位置しており,周囲は脂肪で囲まれている。副腎腫瘍の画像診断としては,CT(computed tomography),MRI(magnetic resonanceimaging),核医学検査が使用され,特にCT検査の有用性が高い。副腎は位置が深く,かつ小さな臓器であることから,超音波検査は一般的にあまり行われない。核医学検査では131I-アドステロールが皮質に集積し,123Iおよび131I-MIBG(ヨウ素131メタヨードベンジルグアニジン)が髄質病変に集積する。(正常髄質にはほとんどの場合,集積しない)。 本稿では代表的な副腎腫瘍の画像診断として,原発性アルドステロン症,クッシング症候群,褐色細胞腫について概説する。