連載 薬剤師による処方設計〈61〉
薬剤師主導のバンコマイシン処方設計に向けた取り組み
住吉霞美
1
,
山本和宏
1
,
矢野育子
2
1神戸大学医学部附属病院薬剤部
2神戸大学医学部附属病院薬剤部 准教授/副薬剤部長
pp.2315-2319
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201710131
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薬剤の投与設計における薬剤師の介入は,医薬品の適正使用の推進において非常に重要な職務である。神戸大学医学部附属病院(以下,当院)では,バンコマイシンの血中濃度測定が実施された全例に対し,薬剤部からの介入を行っている。特に初回投与設計については,当院のニーズに合わせた初回投与ノモグラムを過去のデータを基に作成し,業務の標準化を図っている。今後は,バンコマイシンの処方支援プロトコールに基づいた薬物治療管理の運用を目指している。本稿では,バンコマイシン治療における当院での取り組みを紹介し,薬剤師主導のバンコマイシンの治療計画について考えたい。