連載 連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART II .服薬指導と病棟活動(91)
NICU病棟における薬剤師業務から
遠藤美緒
1
1昭和大学江東豊洲病院薬剤部/昭和大学薬学部病院薬剤学講座
pp.2903-2907
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201412149
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新生児集中治療室(Neonatal Intensive Care Unit:NICU)における患児は,成人はもちろんのこと,一般小児とも異なり,治療に関わる薬物動態や薬剤の適用など特殊な状況を考慮する必要がある。昭和大学病院では,2011年からNICU薬剤師が毎朝の多職種カンファレンスで患児の状態をディスカッションし,最善の治療を協議した後,一日体制で病棟業務に携わっている。また,NICU患児の母親が出産前後に薬物療法中の場合には,使用している薬剤の患児への影響も考慮する必要がある。 今回は,新生児に関わるOff Label Useと薬物療法中の母親が出産した患児の薬剤管理指導の実際について,病棟薬剤師の関わりを紹介する。