連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(107)
愛媛大学医学部附属病院における病棟薬剤業務支援システムの有用性について
伊賀久美
1
,
飛鷹範明
2
,
荒木博陽
3
1愛媛大学医学部附属病院薬剤部
2愛媛大学医学部附属病院薬剤部 副薬剤部長
3愛媛大学医学部附属病院薬剤部 教授/薬剤部長
pp.2143-2149
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201609149
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2012年4月の診療報酬改定において「病棟薬剤業務実施加算」が新設され,薬剤師が積極的に患者の薬物療法に関わることで,有効かつ安全な医療を提供することが求められている。
愛媛大学医学部附属病院では,2015年4月より病棟薬剤業務と薬剤管理指導業務の支援システムであるPharma Road II(〔株〕湯山製作所)を導入し,病棟担当薬剤師にアンケート調査を実施して,システムの有用性や改善点について検討した。病棟薬剤業務関連のシステムは有用であることが示唆されたが,薬剤管理指導業務関連については退院時指導ラベルと記録のための定型文やテンプレート機能の整備が必要と考えられた。支援システムの機能を十分に有効活用して,病棟薬剤業務や薬剤管理指導業務を標準的かつ効率的にすることで,有効かつ安全な薬物療法の支援に貢献できると考える。