特集 ニードの多様化と効率的薬剤部門
将来の病院と薬剤師—民間中小病院での経験を踏まえて
小山 久子
1
Hisako KOYAMA
1
1ヴォーリズ記念病院薬剤部
pp.821-823
発行日 1987年10月1日
Published Date 1987/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209152
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将来の病院薬剤師像というのが私に与えられたテーマであるが,こんなに大きな論題が私一人の手に負えるはずのないことは明白である.しいて言えば将来というものは,なに人にも確証があるわけではなく半分以上は願望であり理想であり,自分の生きる指針であることが許されるであろう.その部分に救いを求めるならば,私のような小さな者にもそれなりの軌跡を下敷きにして将来を論ずることはできるかもしれない.
薬剤師として病院にいる限りはその組織の一員である.属する病院の将来像なくして薬剤師の将来像は語れない.その意味で私の勤務する小規模私的病院において,薬剤師がその職能を病院の中で有機的に果たしてゆくことによって,病院がどう変わってゆく可能性があるのか.それによって病院と患者さんとの関係がどの部分で変わってゆくのか,などについて記述してゆくつもりである.
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