連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART II .服薬指導と病棟活動(89)
有床診療所における病棟薬剤業務への取り組み
渡部直樹
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1医療法人社団あんしん会 四谷メディカルキューブ医療技術部薬剤科
pp.2499-2503
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014102499
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日本病院薬剤師会より平成25年(2013年)度に出されたガイドラインによると,チーム医療の推進や最適な薬物療法の実施等が,薬剤師の病棟業務の目的としてあげられる。平成24年(2012年)度の診療報酬改訂では病棟薬剤業務実施加算が新設されたが,これは有床診療所では算定できない。
筆者の施設(四谷メディカルキューブ,東京都千代田区)は病床数が19床しかないため,区分では有床診療所となるが,年間2,500件もの手術をこなしている。その状況下で,薬剤師による病棟薬剤業務は重要な取り組みであると考える。このような現状において,病棟薬剤業務について当院における方針と病棟薬剤業務に対する取り組み,また実施後の医師・看護師等のスタッフからの評価について報告する。