特集 病棟薬剤業務実施加算の意義と今後への期待
10.総泉病院における取り組み ~療養病床での病棟薬剤業務~
棗則明
1
なつめ・のりあき
1
1医療法人社団誠馨会 総泉病院 薬剤部・薬剤部長
pp.1521-1525
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201306117
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療養病床での入院患者の特徴は,高齢で複数の疾病に罹患しているため服用薬剤の種類が多く,服薬機能(嚥下等)や代謝排泄機能が低下していることである。また,これらに起因して入院期間は長くなる。さらに,認知機能の低下に伴い意思疎通が困難なケースが多いことにも留意する必要がある。
病棟薬剤業務実施加算は,すべての入院患者が対象となる。薬剤管理指導には含まれない病棟薬剤業務が評価されたことにより,患者への直接の服薬指導が困難な場合でも,さまざまな病棟薬剤業務を通して関わることができると言える。