連載 実務実習をより良くするために 15
未来を担う薬剤師の育成 ~ポートフォリオのさらなる活用~
猪田宏美
1
,
久保和子
2
,
林瑤子
2
,
北村佳久
3
,
千堂年昭
4
1岡山大学病院薬剤部外来薬剤業務管理室・室長
2岡山大学病院薬剤部
3岡山大学病院薬剤部副薬剤部長/准教授
4岡山大学病院薬剤部薬剤部長/教授
pp.2832-2836
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201512134
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岡山大学病院では,平成18年(2006年)度より実務実習にポートフォリオを活用している。電子ポートフォリオの導入を経て,現在では電子ポートフォリオと紙のポートフォリオを併用している。ポートフォリオは,実習生にとっては学習の記録を振り返り,実りある実習を継続するため,指導薬剤師にとっては実習生へのフィードバックを行うためのツールとして活用されている。平成25年(2013年)に改訂された薬学教育モデル・コアカリキュラムでは,大学・病院・薬局が連携を図り,一貫性を確保し,より学習効果の高い実習を行うことが求められている。情報共有のツールとしてポートフォリオが有用と考えて,現在,事前学習も含めた実務実習全体へ導入する試みを行っている。