連載 リスクマネジメント~院内での薬剤師の活動~(114)
病院における薬剤師業務と医療安全対策~デジタルツールを用いた調剤ミスの防止~
神崎浩孝
1
,
西原茂樹
2
,
村川公央
3
,
北村佳久
4
,
千堂年昭
5
1岡山大学病院薬剤部
2岡山大学病院薬剤部 薬品情報室長
3岡山大学病院薬剤部 副薬剤部長
4岡山大学病院薬剤部 副薬剤部長/准教授
5岡山大学病院薬剤部 薬剤部長/教授
pp.1295-1300
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/12017051295
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著しく発展する医療において,そのニーズは拡大し,治療は多様化している。薬剤師を取り巻く環境も,コンピュータ,ロボット,AIといったデジタル化やインフラの発展によって大きく変化し,また薬剤師の医療安全における役割やニーズも大きく変化してきている。カルテや処方オーダーを含むそのほとんどが電子化されてきている中で,「医療安全」においても,その対策としてデジタルツールは期待されている。
本稿では,岡山大学病院薬剤部で取り組んでいる医療安全対策について,携帯情報端末を用いた計数調剤サポートシステムと調剤個数記入による調剤ミス防止対策を中心に紹介する。