連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(118)
臓器移植における薬物療法~肺移植への薬剤師の関わり~
川西秀明
1
,
北村佳久
2
,
千堂年昭
3
1岡山大学病院薬剤部
2岡山大学病院薬剤部 副薬剤部長 /准教授
3岡山大学病院薬剤部 薬剤部長 /教授
pp.1931-1936
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/12017081931
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肺移植後は,免疫抑制剤をはじめとして抗菌剤,抗ウイルス剤,抗不整脈薬,利尿剤など,多くの薬剤が使用されるため,副作用のモニタリングや薬物相互作用に注意が必要である。また,免疫抑制剤は生涯にわたって服用が必要であることから,レシピエント自身が服薬の重要性,有害事象および日常生活における注意事項を理解し,薬の自己管理ができるように服薬支援を行うことが重要である。今回,岡山大学病院における肺移植への薬剤師の関わりとして,「肺移植後の薬物療法」,「薬物相互作用」,および「服薬支援」の3項目について紹介する。