連載 実務実習をより良くするために 14
効果的な実務実習に向けたアクティブ・ラーニングの取り組み
滝口祥令
1
,
佐藤智恵美
2
,
土屋浩一郎
3
1徳島大学大学院医歯薬学研究部 薬物治療学分野・教授
2徳島大学大学院医歯薬学研究部 臨床薬学実務教育学分野
3徳島大学大学院医歯薬学研究部 医薬品機能生化学分野・教授
pp.2621-2625
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201511133
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近年,学生の能動的学習への教育の質的転換が求められている。効果的学習は多くの体験から得られることから,薬学教育においても臨床現場での参加型体験実習の重要性は増している。徳島大学では,より効果的な実務実習に向けた取り組みとして,課題発見型レポート,薬局情報交換会など学生の主体的な学習姿勢と,臨床現場での問題解決能力の醸成を目指したアクティブ・ラーニングを導入している。課題発見型レポートでは,学生に実習から疑問・問題を発見する“気付き”を促し,その解決に向けた学習行動の向上に効果が見られるなど,アクティブ・ラーニングの取り組みは学生からも評価を得ている。実務実習に限らず薬学教育の充実を図る上で,アクティブ・ラーニングの積極的な導入が望まれる。