連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART Ⅰ.院内製剤(74)
院内製剤の品質管理向上に向けた取り組みへのファーストステップ
土井光則
1
,
岩城久弥
2
1和歌山県立医科大学附属病院薬剤部 製剤室副主査
2和歌山県立医科大学附属病院薬剤部 薬剤部長
pp.2197-2202
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201509153
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医療の現場では,薬機法(医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律)による承認を取得し供給される医薬品だけでは対応することができないことが少なからずある。そういった隙間を埋めるべく薬剤師の職能を発揮する業務に院内製剤がある。院内製剤がこれまで果たしてきた役割は非常に大きいものがあるが,調製にあたっては,近年特に品質,安全性が重要視されるようになってきた。 そこで,本稿では,和歌山県立医科大学附属病院での院内製剤の品質管理適正化を目的とした品質試験を行ったので,報告する。